東方ダンマクカグラがサ終してしまった話

東方ダンマクカグラがサ終してしまった話 By:Udon

はじめに

一応自己紹介をしておきます。

名前は「Udon」、または「うどん」です。打ちやすいほうでお願いします。Twitterは@Hanamaru_UDです。「💮うどん」ですね。

学域1年、12クラスでⅡ類2クラスです。同じ人はよろしくです。MMAに所属しています。

さて、今回は題名にある通り「東方ダンマクカグラがサ終した話」をしようと思います。11/12にあった東方うた祭り2022の話(つまりライブレポート)をしようかなとも思ったのですが、迷った末にこっちにしました。

東方がわからない人にはちょっとつまらない話になると思いますが、電通大だし、東方知らない人はいないだろ、って読みです。よろしくお願いします。

2022年10月28日

この日は金曜日でしたね。この時に自分は大きなものを失いました。

2021年8月のリリース当初から毎日欠かさずプレイしていたスマホゲーム、「東方ダンマクカグラ」がサービス終了してしまったのです。

東方ダンマクカグラは、東方project初の公認音楽ゲームでした。ダンカグをやっていなかった人に向けて説明すると、プロセカみたいなものです。プロセカがボカロ限定の音楽ゲームとするなら、ダンカグは東方アレンジ限定の音楽ゲームです。

プロセカプレイヤーの方々は、もしプロセカがサ終してしまったら、、、と想像してみてください。自分の受けたショックが少し伝わるかなと思います。

そんなわけでダンカグはサ終しました。1年と2ヶ月半ほどの命でした。

今年5月のDentoo.LTで東方の話をしたのですが、その時はまさか5ヶ月後にサ終するなんて思いませんでした。本当にショックです。

毎日欠かさずデイリーをやり、イベントもやって、それなりに楽曲も楽しんでいました。音ゲーはそこまで上手くはないのですが、好きな楽曲をプレイして少しずつ上達していくというのは達成感があるものでした。

後で詳しく説明しますが、ダンマクカグラに実装されていた楽曲にはアーケードの音ゲーなどでも実装されている有名楽曲はもちろん、原曲や書下ろし楽曲など「ダンカグでしかプレイできない楽曲」がたくさんありました。その数はなんと120曲以上!そんな楽曲たちがプレイできなくなったと思うと切ないです。

サ終の瞬間

サ終直前には「ダンマク祭」がYouTubeでライブ開催されていました。その日ちょうど調布祭の説明会があって最初からは見られなったのですが、同接人数は万単位で、Twitterのトレンド入りも果たすといったとんでもないライブでした。

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#ありがとうダンカグ

祭中にはCOOL&CREATE、岸田教団&THE明星ロケッツ×草野華余子、森羅万象、Liz-Triangle、まらしぃといった楽曲提供を行ったアーティストたちのスペシャルライブや、AQUASTYLEのJYUNYA氏、ビートまりお氏、ZUN氏を司会としたゲストを交えつつのスペシャルコメンタリーなど見所満載でした。

ライブ中にはよくビートまりお氏が「マジでなんでこんな勢いあるゲームがサ終すんの?!」と言ってました。ほんとですよね。同じくサ終した東方のスマホゲームに「東方キャノンボール」があるのですが、友達曰く「運営に放置された挙句急に終わった」それとは対照的に、「最後まで愛され続け、運営も精一杯それに応えた」ゲームだったといえます。

サービス終了及びライブ終了後、2時間以上かけて全プレイヤーの名前を楽曲に乗せて公開するといった演出もありました。

うどんげってやつですね(ちなみに334ページ目でした。なんでや!)。

てなわけで、サ終の日は過ぎていきました。

ダンカグの良かった点

ここからはダンカグの思い出を書いていこうかな、と思います。ダンカグはプレイヤーの意見をよく取り入れ、改善していったゲームだったので特筆すべき不満点は特になかったです。ほんと神ゲーですよね。

1、曲

「月に叢雲花に風」「Bad Apple!!」「チルノのパーフェクトさんすう教室」といった超有名曲はもちろん、「マリオネットメトロポリス」「Spring of Dreams」「Starlight Dance Floor」などといった隠れた名曲なども分け隔てなく収録されました。ダンカグへの収録がきっかけで再評価されたりしたサークルもたくさんありました。

すでにほかの音楽ゲーム(maimaiやチュウニズムなど)に実装されている曲も、そうでない曲もどんどん実装されていく様子は、まさにすべてを受け入れる幻想郷そのものでした。

また、ダンカグのためだけに書き下ろされた楽曲もたくさんあります。抜粋すると、岸田教団&THE明星ロケッツ×草野華余子によるこのゲームの前期OPである「幻想に咲いた花」、やなぎなぎによる後期OP「Resonance ~私たらしめるもの」、COOL&CREATE feat.ビートまりおまろんによる「マツヨイナイトバグ」、あの小室哲哉による「Bad Apple!!feat.nomico Tetsuya Komuro Remix」、まらしぃによる最後の楽曲「Re:Unknown X」などがありました。

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何と言っても、ダンカグの醍醐味の一つには「原曲がプレイできる」ことがあります。これは本当にダンカグだけの強みです(ほかのすべての音ゲーには原曲の収録はない)。

「幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble」「ハルトマンの妖怪少女」「地の色は黄色」「ボーダーオブライフ」「天衣無縫」「U.N.オーエンは彼女なのか?」「砕月」「紅楼 ~ Eastern Dream...」「月まで届け、不死の煙」「ピュアヒューリーズ ~ 心の在処」の10曲がサービス終了までに実装されました。

各楽曲には書き下ろしイラストがジャケット絵として割り当てられ、それらも楽曲の深みを増していたように思います。

以下が全楽曲のジャケット絵です。133曲ですね。

2、イベント

だいたい10日間で2日だけインターバルを挟みつついつも開催されていました。

各イベントで2つほど新規楽曲が追加され、新キャラと彼女に紐づいたイベントストーリーなども実装されていきました。すごいですよね。

イベントには単純にイベント対象楽曲とイベントポイント(音ゲーのプレイなどで獲得できる)の大小を競う「カグラ」、チャレンジカグラのアイテム獲得要素をガチャ形式にした「フォーチュンカグラ」、競争要素なしでミッションクリアによるアイテムの獲得のみに特化した「ミッションカグラ」の三種類がありました。

イベントは毎回欠かさずやってできる限り報酬を獲得したり、上位3000位には必ず入るようにしていました(受験もあったのでさすがにランカーにはなれなかった)。

イベントの回数が増えるごとに、イベントストーリーが新キャラを中心に据えたものになったり(初期のイベントストーリーは新規キャラが全く出てこないことがあった)、特殊な一枚絵を出してキャラの特別な衣装を示したり(Live2Dでキャラが動いていたのでどうしても衣装替えなどの表現が難しかった)、といった風にイベントが洗練されていき、新しいイベント形態である「ダイミタマ討伐」といったものも追加されました。

このイベントはポイントを稼いでボスを倒して報酬をもらうといった形態でした。ボスは倒すごとに体力が増していったので、やりごたえがありましたね。

サービス終了が夏頃発表された後、サービス終了までのスケジュールが発表されましたが、イベントの規模や間隔は衰えることなく、むしろ最後にすべてを詰め込む形での開催を行っていただきました。

新キャラ・新楽曲の怒涛の追加、密度や報酬を高めたイベント、メインストーリーの追加などが続き、サービス終了直前まで飽きることなくゲームを楽しむことができたと思います。

3、システム

東方ダンマクカグラは、イベントを除けば「キャラの育成」「音楽ゲームのプレイ」「メインストーリーの進行」が三つの柱でした。

ガチャを引いてキャラの「ミタマカード」を獲得し、各種アイテムでそれを強化し、ミタマカード5枚とヒロイン(これも別途獲得し強化する)2人をチームとして組み合わせ、音楽ゲームに挑むという感じでした。

ミタマカードやヒロインにはスキルがあり、組み合わせを工夫して高いスコアを狙うといった仕組みです。この要素はかなり考えがいがあって面白かったです。

また、カードとヒロインを組み合わせたチームを用いて、一定時間放置することでメインストーリー進行のためのアイテムを獲得できる「おでかけ」というシステムもありました。これもカードのスキルなどで所要時間や獲得アイテム量が違ってくるので、工夫が必要でした。

また、異なるヒロインをペアにして音ゲーやおでかけをすると、親密度が高まっていき、一定数値を超えると彼女たちのショートストーリーを見ることもできました。時間がなくすべて見ることはできなかったのですが、細かいところまで作りこまれているなと実感しました。

メインストーリーは、前半が「崩壊した幻想郷の復興」、後半が「幻想郷の住民の贋物の謎」といった内容で、ハコニワとよばれる幻想郷をおでかけで得た素材を用いて復興していく形で進行していきました。

おでかけの仕様上完走にかなり時間がかかりましたが、音ゲーの仕様などもストーリーにうまくリンクさせていて見ごたえのあるものでした。

ストーリークリア後の幻想郷

オフライン版の製作決定

そんな感じでスマホゲームとしての東方ダンマクカグラは確かにサービス終了してしまいました。もう二度とプレイすることはできないでしょう。

しかし!「ダンマクカグラをなくしたくない!」というファンの熱意に応えた運営が、PCを対象ハードとした「オフライン版」つまり「スタンドアロン版」の製作をダンマク祭中に発表しました。名前は「東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト」です。

その場でティザームービーが公開され、崩壊した幻想郷に佇む霊夢と彼女に語り掛ける紫と思しき人物の声にファンは騒然となりました。

製作が実現すればサ終の心配なくいつまでもダンマクがプレイし続けられるというわけです。製作発表の後早速クラウドファンディング企画が立ち上がり、開始後怒涛の勢いで入金がありました。

camp-fire.jp

一定金額入れるとリターンがあるとは言え、とんでもない勢いで入金額は増加し、12/08現在94651054円、参加者3327人という規模となっています。これは目標金額1500万円の600%を超える値であり、現在ストレッチゴール挑戦中となっています。

1億2000万円を達成した場合Switch版の製作を決定するらしいです。また、150万円の出資をすると実装楽曲を自由に選べるそうです。現在3人の出資者がいますね。石油王かな?

そんなわけで、スマホ版のサービスは終了してしまったのですが、ダンマクカグラという存在は不滅であり、近い将来必ず復活するのです。あの楽曲たち、そしてあの幻想郷にもう一度会えるその時を楽しみにしたいと思います。

おわりに

UECアドベントカレンダー初参加の一年生ですが、12/11というなんとも渋い枠をもらいました。アドベントって誕生という意味らしいですね。真っ先に思い浮かぶのは龍騎の「アドベントカード」なんですが(12/23のライダー冬映画に龍騎が出るぞ!)。

何かしら技術的なことを書きたかったのですが、ネタと時間がありませんでした(中間テストとかレポートとか)。バイトしながら中間テストを捌くのは難易度高すぎなんや、、、。なので、今年の部誌に書こうとして(字数的に)書けなかったダンカグの話をしました。

来年は何かしら技術的なことを書きたいな~と思いつつ、ここらで筆を置こうかな、と思います。

これからはMMAの先輩方の記事が上がっていくと思うので、そちらもぜひ読んでください。きっと面白いと思います。

ではまた、新しい世界で。